BtoBにおけるWebマーケティングは、リードの獲得から商談化までを一連の流れとして設計することが大切です。
一般的なプロセスは以下の通りです。
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マーケティング戦略設計
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リード獲得
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リードナーチャリング
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リードクオリフィケーション
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商談・受注
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LTV最大化
それぞれのステップが連動することで、効率的に商談化率・成約率を高められる仕組みを構築できます。
関連記事:【プロセス別】BtoBマーケティングの手法を解説|成功への3つのポイントも紹介
1. マーケティング戦略設計
マーケティング戦略設計は、Webマーケティング全体の方向性を定める最初のステップです。
「誰に・何を・どのように伝えるか」を明確にし、ターゲット企業がオンライン上でどのように情報収集しているかを把握することが設計時のポイントです。
ターゲット企業の検索行動や情報収集チャネルを調査しつつ、SEO・広告・コンテンツ施策のKPIを設定し、デジタル施策全体のロードマップを設計します。
また、競合のWeb施策を比較し、自社が狙うべきポジションの整理も実施しなければなりません。
マーケティング戦略がずれると他の施策もずれてしまうため、丁寧に進めるようにしましょう。
ABM(アカウントベースドマーケティング)
ABMは、自社にとって価値の高い特定企業に狙いを絞り、広告・コンテンツ・営業活動を一体化して進めるマーケティング戦略のひとつです。
ターゲットアカウント選定や個別広告配信、MAを使った行動スコアリングなどを行い、営業と連携しながら一社単位で関係構築を進めます。
成果を高めるには、企業リストを基点に広告・メール・セミナーを組み合わせ、担当者ごとに必要な情報を届ける個別最適化されたアプローチが不可欠です。
2. リード獲得
リード獲得は、自社に関心をもつ見込み顧客をオンライン上で集める重要なフェーズです。
BtoBでは、「認知→興味→資料請求・問い合わせ」へと進む導線をいかにスムーズに作れるかが成果を左右します。
SEOやリスティング広告で検索ユーザーの流入を確保できるほか、その前段としてSNS広告によってまだ課題を自覚していない潜在層にもアプローチすることが可能です。
また、展示会やセミナーで得た名刺情報をWeb上の資料ダウンロードへ誘導することで、オフライン接点からオンラインでの二次接触につなげる方法も有効です。
名刺情報をMAツールや名刺管理ツールで一元管理し、名刺交換時の会話内容や関心度も記録しておくことで、後のフォローがしやすくなります。
フォローアップとしてステップメールを設計し、初回はお礼と軽い情報提供、2通目以降は行動履歴に応じて資料ダウンロードへ誘導すると反応を得やすくなります。
ホワイトペーパーや専用LP、問い合わせフォームなどの「受け皿」を整備し、興味をもったユーザーが迷わず行動できる環境をつくることも大切です。
提供するコンテンツの質が高いほど、リード獲得の効率は大きく向上します。
リード獲得段階では、各チャンネルで質の高いコンテンツを提供できるように意識して進めるようにしましょう。
関連記事:リード獲得に最適な4つの広告とそのメリットを紹介
3. リードナーチャリング
リードナーチャリングは、一度接点をもった見込み顧客に継続的に情報提供を行い、購入意欲を高めるプロセスです。
BtoBの購買は検討期間が長いため、定期的なコミュニケーションが必要となります。
具体的には、以下のナーチャリング施策がおすすめです。
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メール配信:検討フェーズに合わせた情報を段階的に届ける施策
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ニュースレター:最新コンテンツなどを定期的に配信する施策
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ウェビナー:課題解決方法や活用事例を解説し理解を深めてもらう施策
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事例紹介:比較検討段階の不安を解消し意思決定を後押しするコンテンツなど
適切なタイミングでコンテンツを提示することで、自社を想起しやすい状態を維持し、商談化につなげやすくなります。
また、MAツールを活用すれば、Webアクセス・メール開封・資料閲覧などの行動データから関心度を把握可能です。
4. リードクオリフィケーション
リードクオリフィケーションは、リード育成で関心が高まった見込み顧客を見極めるプロセスです。
MAツールを用いて、資料ダウンロードやページ訪問回数などの行動スコアを数値化し、業種や企業規模、役職などの属性情報と合わせて優先度を設定します。
MAツールとは「マーケティングオートメーションツール(Marketing Automation Tool)」の略で、見込み顧客の獲得・育成・評価を自動化し、営業につながるホットなリードを生み出すためのツールです。
スコアの高いリードを営業へ引き渡し、結果に応じて基準を定期的に見なおすことで、精度の高いリード選別ができます。
情報収集段階なのか、導入を検討しているのかを見極め、必要なタイミングで営業が動ける状態をつくることが大切です。
5. 商談・受注
商談・受注のフェーズでは、ナーチャリングによって関心が高まった見込み顧客を営業が引き継ぎ、契約に向けて具体的な提案を行います。
BtoBでは複数の意思決定者が存在するため、顧客課題の深い理解と、自社が提供できる価値の明確化が成果を左右します。
そのため、MA・CRMツールのデータをもとに商談候補を抽出し、顧客の課題を丁寧にヒアリングをすると、より適切な提案が可能になります。
商談時には、提案資料や導入事例、効果データといった根拠を示すことで、さらに信頼性を高め成約率の向上につなげることができるでしょう。
6. LTV最大化
LTV最大化は、契約後の顧客と長期的な関係を築き、継続利用やアップセル・クロスセル、紹介につなげるための大切な取り組みです。
LTV(Life Time Value/顧客生涯価値)とは、ひとり(1社)の顧客が契約開始から解約までの期間に、企業にもたらす総利益のことを指します。
BtoB商材では、既存顧客との関係性を強化することが売上の安定に直結します。
オンライン上のタッチポイントやサポート体制を整え、顧客満足度を維持することが基本です。
定期フォローを行い、成果データをもとにアップセル・クロスセルの提案を実施します。
また、満足度の高い顧客には導入事例への協力や紹介依頼を行うことで、新規リード獲得の効率化にもつなげられるでしょう。