BtoB展示会でより多くのリード(見込み顧客)を獲得するためには、事前準備・現場対応・チーム体制の最適化が欠かせません。
以下の5つのポイントを押さえることで、商談化率を高め、展示会の成果を最大化できます。
-
目標を決めておく
-
来場者が立ち寄りやすい展示ブースを作る
-
役割分担を決めておく
-
トークスクリプトを作成しておく
-
事前にロープレを実施しておく
目標を決めておく
展示会で効果的にリードを獲得するには、事前に明確なKPIを設定しておくことが重要です。
KPIとは、最終目標を達成するための中間指標であり、展示会の場合は具体的には以下を設定します。
展示会の来場者が30,000名で、自社ブース来場者が3,000名の場合、平均リード獲得率(1〜3%)から30〜90件のリード獲得が目安になります。
さらに、そのうち商談化率1〜5%を目標にすれば、数値で成果を可視化できます。
事前に明確なKPIを目標として設定し、展示会に臨みましょう。
来場者が立ち寄りやすい展示ブースを作る
展示会での成果は、ブースの見せ方で大きく変わります。
遠くからでも視認できるよう、社名・ブランドロゴを高い位置に掲示し、ブースの印象を強めましょう。
商品展示エリアには、特徴を簡潔にまとめたPOPやパネルを設置し、「一目で何が得られるか」が伝わるようにします。
また、来場者が入りやすい導線設計も重要です。
スタッフが通路をふさぐような配置は避け、外からでもブース内が見える開放的なレイアウトにすると、心理的なハードルを下げられます。
さらに、デモンストレーションや体験コーナーを設けることで、商材の理解が深まり、記憶にも残りやすくなります。
来場者に訴求しやすいよう展示ブースの設計は入念な準備をしておくようにしましょう。
役割分担を決めておく
展示会では、参加メンバーの役割を明確に分担しておくことで、効率的に対応できます。
基本的には以下の3つの担当を設けるのが理想です。
-
商談担当:営業経験の豊富な社員が担当し、商談・提案・クロージングを行う
-
集客担当:若手〜中堅の営業や他部署スタッフが担当し、来場者への声かけ・誘導を行う
-
マーケティング担当:ブース設計や運営、資料配布、アンケート管理を担当
役割を明確化しておくと、現場での混乱を防ぎ、チーム全体でリード獲得に集中できます。
トークスクリプトを作成しておく
トークスクリプトとは、来場者との会話の流れを事前に整理した台本のことです。
声かけ→ヒアリング→商品説明→クロージングという流れを明文化し、スタッフ全員が同じ対応品質を保てるようにします。
特に集客担当者は来場者を短時間(30秒〜2分程度)で惹きつける役割を担うため、話し込みすぎないことがポイントです。
簡単なヒアリングや商品の概要説明にとどめ、興味を示した段階で商談担当に引き継ぐ流れを徹底しましょう。
トークスクリプトを整備しておくことで、担当者の経験差による対応ブレを防ぎ、どのスタッフでも一定レベルの対応ができるようになります。
事前にロープレを実施しておく
展示会当日に成果を出すためには、本番を想定したロープレ(ロールプレイング)が欠かせません。
特に営業職以外の社員が参加する場合、対話に不慣れで声かけに抵抗を感じることもあります。
事前に来場者への声かけ方法・商材説明・質問対応などの流れを練習しておくことで、自信をもって臨めるようになります。
また、課題解決を求める層・情報収集層・比較検討層など、来場者のタイプごとに異なる声かけパターンを練習しておくと、より柔軟に対応可能です。
本番前にチーム全体でロープレを行うことで、現場対応力と一体感が高まり、展示会でのリード獲得率引き上げにつながるでしょう。