行動分析から始める、最適なセミナー設計

セミナー来場者のデータ化・分析への取組み

デジタルマーケティング

日本HP様が主催する、VR関連セミナー(150名規模)の運営管理および事務局業務を実施。今回は従来の運営方法で得られる来場者属性に加え、行動データも記録し、アンケート結果等と合わせて分析しました。

クライアントにとっても初の試みではありましたが、これまで感覚でしか捉えられていなかったものを、データで取得し可視化したことで、新たな気づきや仮説を生み出す結果となりました。これらの取組みを継続していくことにより、最適なセミナー設計・運営へとつながり、マーケティング活動がより効果的なものできると期待を寄せていただいております。

現状と課題

これまでのセミナーでは、各セッションへの参加人数やアンケートの回答結果、もしくは対応スタッフの印象などから来場者の手応えを掴むという、いわゆる「肌感覚」で捉えている要素が多い状態でした。セミナー企画においては、毎回トレンドやターゲット属性を踏まえたアイデアを反映していたものの、「感覚」に頼った要素も多く、より効果的なセミナー運営としてのナレッジを得られているとまでは言えませんでした。

そこで来場者の行動履歴をデータとして記録・分析することで、案件化などROIに直結する要素との相関や今後のセミナー/イベントの最適化を図っていくための仕組みづくりに取り組みました。

実施概要

<セミナー前>
参加者には各個人に振り分けたQRコード付き受講証を送付

<セミナー当日>
【受付】
・参加者に受講証を提示していただきQRコードをスキャン、来場時間を把握
・同じQRコードが印刷されたネームプレートを渡し、会場内で身に着けていただく
・お帰りの際にもQRコードを読み取り、退出時間を把握

【展示エリア】
VR関連のデモ体験時にネームプレートのQRコードを読み取り、参加状況や時間データを取得

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<セミナー後>
参加者へのアンケートは、紙/デジタルの2パターンの選択肢をご提示し、必要に応じて選択していただくことを提案。デジタルアンケート回答者分については集計入力などの工数が大幅に削減され、セミナー後の効率化に貢献。

成果

来場者の行動履歴とアンケート結果を分析することにより、以下のような相関性や今後のイベント開催に向けた改善点を見出すことができました。セミナーによる来場者とのコミュニケーションもデジタルでトラッキングすることで、今後も効果的なデジタルマーケティング施策へ発展させる知見が得られました

・最適なイベント開催時間/終了時刻の目安
・最適なセッション数の目安
・会場の快適さとセミナー全体満足度の関係
・集客方法とセミナーコンテンツの関係性

今後はCRMデータとの連携による案件化とセミナーコンテンツの相関分析など、ROIに貢献できるセミナー運営を目指し、さらに効果的な活動に取り組む予定です。

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