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BtoBマーケティング

顧客が逃げていく動画とは?~B2B動画新時代の到来~

MARKETER'S NOTE

 
 
井上 歩乃花 の写真
MC

株式会社ITコミュニケーションズ
クライアントサービス本部
ビジネスプランニングユニット

井上 歩乃花

2015年にITコミュニケーションズに入社。BtoBのIT系クライアントを主に担当セールス・BtoBマーケティングの各種施策におけるプロジェクトマネジメントをを経験。2023年よりビジネスプランニングユニットに配属となり、社内のインサイドセールスやマーケティング施策の実行を担当。趣味は、フットサルと銭湯。

大丸 正敬 の写真
登壇者

ブライトコーブ株式会社
Sales Director,
Premium Account Sales

大丸 正敬

高校・大学時代にアメリカンフットボールに所属し、大学3・4年時に学生選手権で日本一連覇を達成。大学卒業後、通信会社・外資IT企業にて、営業、事業企画、マーケティング業務に従事。2021年10月よりブライトコーブに入社し、主要なEnterprise企業を担当。
早稲田大学大学院 商学研究科(MBA)卒業

有馬 顕 の写真
登壇者

株式会社エル・エー
代表取締役
映画監督/映像プロデューサー

有馬 顕

1974年生まれ。90年代後半から映画制作を開始し、初期監督作品は国内外映画祭で高評価を受ける。映画だけでなく、ドラマ・テレビ番組・ドキュメンタリー・MVなど幅広いエンターテイメント分野で活躍。12年エル・エー設立後、エンタメ以外にBtoB、BtoC問わず企業活動をサポートする映像制作やライブ配信でクリエイティブに多数携わる。

松岡 秀昌 の写真
登壇者

株式会社ITコミュニケーションズ
クライアントサービス本部
第1ビジネスユニット 部長

松岡 秀昌

マーケティング業界一筋、BtoBのIT系クライアントを主に担当。データに基づくマーケティング活動を支援し、関連するデータ基盤づくり、動画や記事などのコンテンツ制作、イベント企画運営、インサイドセールス活動など幅広いマーケティング活動のトータル支援をしている。

 

本記事の概要

B2Bマーケティングと企業向けの営業活動は、デジタル化が一気に進んだ時代を経て、今また変化しようとしています。
どの企業様でも、ウェビナーといった動画活用を、B2Bマーケティング施策の一つとして実施するのが当たり前となりました。
現在、オフラインでの接点頻度も高まっている中、どのようにB2B動画を活用していくのがよいのかを考える、新たなフェーズに突入しています。

今回は、「B2B動画新時代に向けてどう対応する?」と題した、ウェビナーの第一弾の内容の一部を要約した記事になります。
B2B動画新時代の到来をテーマに、顧客が知らずに逃げていってしまう動画の具体例を交えながら、B2B動画活用のこれまでとこれからを、映像制作会社の株式会社エル・エー、動画プラットフォーマーのブライトコーブ株式会社をゲストに迎え、各企業視点から語っていただきました。

 

テーマ1:B2B動画の実態

最初のテーマは「B2B動画の実態」について話していきます。
ウェビナーを例に昨今のウェビナーのあるあるについて視聴者・クリエイター・プラットフォーマーの立場から見解を述べます。

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井上

最初のテーマはB2B動画の実態ということでお話ししていきます。
まずは、昨今のB2B動画のあるあるとして、映像が乱れてしまうことや資料が見づらいことが挙げられますが、いかがでしょうか。

有馬 顕 のアイコン
有馬

クリエイティブの立場としては、紹介している資料の字が小さすぎることがあるあるとして挙げられます。
伝えたいことが多いとは思うのですが、文字数よりもデザインを変えて伝えやすくする必要がありますね。

大丸 正敬 のアイコン
大丸

プラットフォーマーの立場として、Brightcoveを採択いただく企業様の例として、メディカルのお客様で手術中の手元の映像が乱れずに配信できるため、映像が乱れず、高品質な状態で配信できることができます。

井上 歩乃花 のアイコン
井上

ありがとうございます。他にも昨今のB2B動画のあるあるとして、従来に比べ、視聴者が求める質が高まっていることや、視聴環境が変わってきているという印象を受けますがいかがでしょうか。

有馬 顕 のアイコン
有馬

まず、視聴者が求める質についてですが、先ほどもお伝えしたように、ウェビナーの内容が伝わりづらいと、どうしても資料だけもらえれば、と感じる方が出る傾向にあると思います。
また、質という点以外にも、ウェビナーの時間を事前に自分のスケジュールに追加される機能のような前後の体験も昨今では視聴者に向けて必要になってきていると感じます。

松岡 秀昌 のアイコン
松岡

私も、営業という立場としてよく移動中のタクシーの中でスマホからウェビナーを聞くことが多く、見たい資料があった時だけ画面を観るというのはよくあります。今後は耳で聞いても理解される内容を考えていかないといけないと感じます。

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大丸

Brightcoveなら、視聴者体験という意味では、自社のデータとBrightcove側のデータを合わせることで、誰が何%観てくれているのか、また個人だけでなく、全体としてどこが一番視聴されている、もしくはされていないのか可視化することができます。

井上 歩乃花 のアイコン
井上

皆さんありがとうございます。松岡さん、上記の有馬さんからありました前後の体験が大事であるとありましたが、これに関して、現在お客様などと取り組んでいる内容はございますか。

松岡 秀昌 のアイコン
松岡

決められた時間の中で必ず視聴してもらおうというのは難しいと思いますが、ビジネスにつなげるという意味でも、視聴者がどこに興味を持ってもらえているのかを知る必要があります。その際に重要になってくるのがフォローアップになります。いかに次のウェビナーも観てみたいと思える工夫ができるかが大事になってきます。

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有馬

私もフォローアップの内容は大事だと感じています。実施したウェビナーをそのままアーカイブに残すのではなく、2、3分程度に要約し、動画の内容を簡単に把握できるものに直すなどの工夫があると視聴者に易しいと思います。

「B2B動画の実態」のポイント
・視聴者にとって聞き取りやすい、ないしは、見やすい配信になっているか把握
・配信の質だけでなく、配信の前後の体験も準備する
・配信した映像をそのままアーカイブに残すのではなく、要約して確認しやすい状態にする

 

テーマ2:動画3.0

テーマ2では、タイトルの「B2B動画新時代の到来」にございますように、過去と現在、そしてこれからのB2B動画のあり方についてご紹介いたします。

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井上

テーマ1ではB2B動画の実態を振り返ってきましたが、ここでは、B2B動画の変遷を振り返っていきます。有馬さん紹介をお願いします。

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有馬

B2B動画の変遷として大きく分けますと、3つございます。
まず1つ目として、下記図にございますように、B2Bの企業様で動画の活用が活発になったのは2010年頃だと考えます。ここから約10年で飛躍的に製品動画や会社紹介などのB2B動画の生産が増えてきました。その中でも、本格的にCMをやり始めたのもこの時代からだと思います。

 
B2B動画1.0
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有馬

続いて2020年~2022年のパンデミックの時代を2つ目として挙げさせていただきます。コロナの影響により、会社の情報発信場がZoomウェビナーなどのオンラインプラットフォームにがらりと切り替わりました。

 
B2B2.0
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有馬

そして最後は、2023年以降のアフターコロナによる新しいB2B動画時代です。フィジカルの選択肢とオンラインの選択肢を本格的にビジネスに貢献するために活用していく時代に入っているかと考えます。

 
B2B動画3.0
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井上

松岡さん、大丸さんこれらの変遷を振り返り、これからの時代はビジネス貢献が必要だと有馬さんよりありましたが、これからのB2B動画の時代をどう捉えておりますでしょうか。

松岡 秀昌 のアイコン
松岡

B2B動画2.0まではウェビナーを行えば一定数案件化まで繋がっておりました。しかし、似たようなウェビナーが乱立してきたことで、最近のウェビナー参加率が悪化しており、できていたこともできないと、手詰まりに感じられるお客様も増えてきました。今後重要になるのは、上記図にもございますように、「ファンを育成する」つまり、企業のことを好きになってもらい、製品やサービスを知ってもらうようなシナリオが必要になってくるかと感じています。

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大丸

特に最近、お客様から相談ベースでいただいているのが、ハイブリットでのライブ配信でございます。ハイブリットの大きなメリットは参加者の時間やお金の節約が挙げられます。首都圏でライブを行う際に、ライブだけでなくオンラインでも配信することで、遠方の方の旅費も時間も節約させて参加への負担を軽くさせることができます。

井上 歩乃花 のアイコン
井上

ありがとうございます。やはりこれからはいままでの動画でやウェビナーの形でというよりも複合的に色々なことを絡めながら行っていくことが大切だということですね。

「動画3.0」のポイント
・コロナ禍までに比べ、これからは今までのように集客や案件化は難しくなる
・ウェビナーだけでなく、これからのB2B動画はいかにファンを育成するかが大事になってくる
・ハイブリットなど対面だけでなく、オンラインでも同価値の内容を伝える工夫が必要になる

 

続きが気になる方は以下のアーカイブよりご覧ください。

 
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顧客が逃げていく動画とは?
~B2B動画新時代の到来~

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