朝・晩の『日経電子版』の広告枠を独占できる商品も
信頼されるメディアとして広告主に価値を提供する
株式会社ITコミュニケーションズ 第一ビジネスユニット 兼 マーケティングユニット 部長 BtoBマーケティング一筋10年。セールス兼マーケティング部の長として、営業組織とマーケティング部を統括。外資系ITクライアントで培ったフルファネルマーケティングのノウハウを活かし、様々な業界への支援を展開。特にBtoB領域におけるマーケティング支援では、戦略策定から、認知拡大、リード獲得、イベント企画・運営、メール・コンテンツマーケティングにおける制作、インサイドセールス支援、MA/CRMツールの活用等、幅広く対応している。
松岡 非常に頼もしいですね。ところで、貴社はさまざまな広告商品を提供しておられますが、最近ローンチした新しい商品はありますか?
白川 直近にリリースした商品としては、「紙面広告デジタル版」があります。紙の新聞に掲載された全面広告の原稿を、スマートフォンやタブレット端末、パソコンなどのデジタルデバイスでも見られるようにした商品です。
新聞広告の原稿には、企業が今一番伝えたいメッセージが優れたクリエイティブによって表現されており、質の高い原稿が多数存在します。一方で、『日経電子版』では読みたい記事に便利にアクセスできますが、新聞に載った広告を読者にお届けすることが難しいと感じています。有料読者が使用できる「紙面ビューアー」という紙面と同じレイアウトで新聞を表示するサービスがありますが、活用いただいている読者はまだ限定的です。「紙面広告デジタル版」は日経電子版のインフィード広告を介して、新聞広告原稿を見せるしくみの商品をリリースしました。これによって、紙の新聞を購読していない読者にも新聞広告を広くリーチさせることができます。
吉村 リクルーティング関連の広告動画サービスも始めたとうかがっていますが。
白川 はい。「NIKKEI Job Story」という、就活生とその親世代の両方に向けたリクルートブランディング広告の商品です。
昨今の就職戦線では、企業が保護者に対して内定の確認を行う「オヤカク」や、保護者向けの説明会を行う「オヤオリ」が話題となっています。就活のメインである学生だけでなく、その親世代へのリクルートブランディングが重要となっており、そこに着目して商品化しました。
具体的には、広告主様の若手社員へのインタビューやオフィスの様子を撮影し、1分程度の縦長の短尺動画を制作してそれをYouTubeで配信し、就活生にリーチします。一方、親世代向けには動画を埋め込んだタイアップ広告を制作し、『日経電子版』に掲載します。
松岡 予約型ならではの特性を生かして、企業のブランディング強化を目的とした商品もあるそうですね。
白川 代表的な商品が、『日経電子版』トップ画面の朝の広告枠を独占できる「PCモーニングオーナーシップ」と、夕方の広告枠を独占できる「PCイブニングオーナーシップ」です。朝や夕方の一定の時間帯に『日経電子版』を開くと、広告主様一社の広告がトップ画面に複数表示されるので、高いエンゲージメントが期待できます。
松岡 とても興味深い商品ですね。われわれとしても、ぜひお客さまに提案していきたいと思います。
ユニークな取り組みをいろいろ行っておられますが、メディアとして、われわれ広告会社に期待することは何でしょうか?
白川 当社としては、これまでのプロダクト的な広告商品や企画のリリースだけでなく、お客さまに近い広告会社の知見をお借りして、お客さまが抱える具体的な目標や課題に沿ったソリューションを提供していきたいと思っています。そのためにも、これまで以上に情報共有の強化をお願いしたいですね。
吉村 ありがとうございます。最後にメディアとして今後、目指していることについてお聞かせください。
白川 日本経済新聞社は、「考え、伝える。より自由で豊かな世界のために。」というパーパスを掲げています。このパーパスに基づき、質の高い情報とサービスを提供することで、読者および社会からも信頼されるメディアであり続けることが、広告主様に対する価値提供にも繋がると思っています。
また、日経は世界最大級のクリエーティビティの祭典「カンヌライオンズ」の日本事務局も務めています。その役割を通じて、世界のマーケティングの最新動向や、社会課題への向き合い、そのソリューションなど、クリエーティビティを活用した企業の事業推進、創出を紹介し、より豊かな企業のマーケティング活動のお手伝いをしたいと思っています。
吉村 非常に意義のある取り組みですね。本日はありがとうございました。