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株式会社日経BP

ビジネスメディアを深掘る!広告価値を、メディアと広告代理店が本音で語る〜Vol.06 『日経BP』〜

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インターネットメディアの台頭と多様化、企業の広告予算のインターネットシフトによって、事業モデルの変革に迫られているビジネスメディア。雑誌の休刊が相次ぐなか、オンライン版の会員化や有料コンテンツに注力し、広告メニューを刷新する動きも起きています。

「広告の出稿先」としてビジネスメディアを捉えた時、広告主は何を判断材料に媒体を選定すればいいのでしょうか。日本を代表するビジネスメディアに、自メディアの特徴や強み、今後の展望について話を聞きました。

Vol.06となる本稿では、株式会社日経BP メディアビジネス推進部長の岸 康利様に登場いただきました。合同会社デフサン吉村様をファシリテーターにお迎えし、当社松岡と行った鼎談の模様をお届けします。

雑誌23誌、ネット19メディアを展開する
日本最大級のコンテンツプロバイダー

吉村 康(以下、吉村) ビジネスメディアとITコミュニケーションズ(ITC)の鼎談企画、6社目となる今回は日経BP様です。本日はよろしくお願いします。

最初にITCの松岡さんから、今回の鼎談の趣旨についてご説明をお願いします。

松岡 秀昌(以下、松岡)よろしくお願いします。ITCは日本経済広告社グループの一員で、主にIT関連の広告主様に、紙媒体からオンラインまで多様なメディアへのご出稿を提案している広告代理店です。ビジネス誌やビジネス系情報サイトもお客さまにご提案していますが、他の媒体との違いや、各ビジネスメディアの特徴、出稿のメリットについて、もっと詳しく知りたいという声をよくいただきます。

そこで、日本を代表するビジネスメディアの皆さまに、自社媒体の編集方針や広告媒体としての魅力などを語っていただく場として、この連載を企画しました。

まずは日経BPの概要と、主な媒体についてご紹介いただけますか?

IT COMMUNICATIONS_譌・邨沓P-9311 1大学卒業後、日経BPに入社。数多くの展示会の企画・運営に携わった後、「日経アーキテクチュア」や「日経ビジネス」の広告営業を担当。イベント部署に帰任してからは「日経クロステックNEXT」、「東京ゲームショウ」など展示会のマネジメント業務を行う。2024年より現部署において、医療分野を除くメディアの広告担当として、社内外の営業活動を支援している。

岸 康利(以下、岸)こちらこそ本日はよろしくお願いします。日経BPは日本経済新聞社グループの一員として1969年4月に設立した日本最大級のコンテンツプロバイダーです。雑誌・書籍・ムックなどの出版事業と、Webメディア事業を中核に、展示会・セミナー、書籍・カスタム出版、調査・コンサルティングなど、多様なメディアとサービスを提供しています。

現在、雑誌は『日経ビジネス』をはじめ23誌、ネットメディアは『日経ビジネス電子版』『日経クロステック(xTECH)』など19メディアを展開しています(25年4月)。

雑誌の総発行部数は年間約1,200万部、ネットメディア全媒体の来訪者数は月間2,700万UB(ユニークブラウザ)に上ります(24年4月)。

吉村 メディアの種類と読者数の圧倒的な多さが、日経BPの大きな特徴ですね。さらに、セミナーや展示会といったイベントにもかなり注力されている印象があります。

 当社が開催しているセミナー・イベントは、IT関連のものだけで年間約100本あります。展示会については、当社主催のほか、各種団体や企業から運営やプロモーションを受託しているものもあります。

大規模から中小規模まで、あらゆるサイズのセミナーやイベントを企画・運営しています。

松岡 日経BPの媒体と言えば、種類が多いだけでなく、それぞれが専門特化された媒体になっているのが非常にユニークですね。

 おっしゃるように、ビジネス、IT、マーケティング分野から電子・機械、医療・バイオ、建築・土木、生活・エンタテインメントなど幅広いメディアを展開しています。

テーマごとに媒体を細分化し、専門分野をより深掘りしていることが、総合コンテンツプロバイダーとしてのわれわれの大きな強みだと言えます。記事の大部分は、各専門分野に精通した300名以上の当社の記者が執筆・編集しています。

広告主様ごとにメディア横断の広告担当者を配置
媒体選びや、媒体へのアプローチが容易に

松岡 広告主から見ても、専門特化されたメディアが多いことは魅力的だと思います。絞り込んだ読者に、関心度の高い情報を発信できるわけですからね。

 おっしゃるとおりです。いずれの媒体も、マスの読者というより、ターゲティングされた読者に質の高い情報を発信することを目指しています。

IT COMMUNICATIONS_譌・邨沓P-9108 1合同会社デフサン 代表兼CEO 大学卒業後、東洋経済新報社へ入社。法人営業部門、新規事業開発のチームリーダーを経てコーポレートコミュニケーション部長に。局次長兼メディア(広告)営業部長を6年間務めた後、マネジメントソリューションズへ転職、ブランドマーケティング部長に就任。メディアの世界で、広告を提案営業する側と宣伝広告を出す側の両方を経験。現在は独立し、多くのビジネスメディアの広告事業を支援している。

吉村 媒体のラインナップは、時代とともに移り変わっているのでしょうか?

 はい。その時々のニーズやトレンドに合わせてスクラップ&ビルドを行っています。

吉村 2025年はどんな媒体を出す予定ですか?

 7月に『日経Gaming』という新しいネットメディアを創刊します。国内外を問わず、ゲーム市場の最新動向、企業の経営・マーケティング戦略、AIやネットワーク、システム運用といった技術の最前線、著名な経営者やクリエイター、プロゲーマーのインタビューなどの情報を掲載する予定です。

他のゲームメディアと大きく異なるのは、個人向けではなく、経営やマーケティング戦略など、ビジネス情報を中心とするBtoB向けの媒体であることです。エンドユーザー向けの媒体はたくさんあるので、長年ビジネスに向き合ってきた日経BPならではの持ち味を生かしながら、差別化を図っていきたいと考えています。

松岡 ITCは主にIT関連企業の広告マーケティングを支援していますが、そうした広告主のマーケティング戦略づくりにも役立ちそうな新媒体ですね。新たな広告出稿先としても興味深いのではないかと思います。

ところで、数多くの雑誌、ネットメディアを持っておられますが、広告担当者もそれぞれに配置しておられるのでしょうか?

 以前はそうでした。しかし、それでは広告主様や広告代理店へのアプローチがメディア毎にバラバラになってしまうので、2022年から広告主様ごとにメディア横断の広告担当者を配置しています。1人の担当者が、製品ごと、キャンペーンごとの特性やターゲットに合わせて、広告主様にあらゆる媒体やソリューションを提案できる態勢に変更しました。

吉村 それは非常に画期的ですね。広告主様にとっては、媒体選びや、媒体へのアプローチが容易になったのではないでしょうか?

松岡 われわれ広告代理店が広告主様に媒体を提案するうえでも、媒体社の広告担当が一本化されているのは非常にありがたいと思います。

全社横断メディア「AIリーダーズ100」が誕生
これからも各分野のコミュニティの形成に注力

IT COMMUNICATIONS_譌・邨沓P-9086 1株式会社ITコミュニケーションズ 第一ビジネスユニット 兼 マーケティングユニット 部長 BtoBマーケティング一筋10年。セールス兼マーケティング部の長として、営業組織とマーケティング部を統括。外資系ITクライアントで培ったフルファネルマーケティングのノウハウを活かし、様々な業界への支援を展開。特にBtoB領域におけるマーケティング支援では、戦略策定から、認知拡大、リード獲得、イベント企画・運営、メール・コンテンツマーケティングにおける制作、インサイドセールス支援、MA/CRMツールの活用等、幅広く対応している。

松岡 もう1つお尋ねしたいのは、リードジェネレーションについてです。日経BPでは、どのようなサービスを提供されているのでしょうか?

 通常のホワイトペーパーを利用したリードジェネレーションのほかに、タイアップ記事広告などとセットにしたサービスや特定業界・業種、ABM(Account Based Marketing ※指定企業)のリードを提供しています。記事で商品やサービスの中身を深く理解していただき、さらにターゲットを絞り込むことでリードの質を上げる効果が期待できます。

松岡 従来のリードジェネレーションは、どの媒体もすでに「数」を取り尽くした感がありますが、タイアップ広告記事などとの組み合わせや読者のセグメントで「質」を高められるわけですね。

吉村 先ほど、IT関連だけで年間100本ほどのセミナーを開催しているというお話がありましたが、セミナーや展示会などのイベントもリードジェネレーションの機会として提供されているのでしょうか?

 もちろんです。セミナーや展示会に参加されるお客さまは、非常に重要な見込み客ですからね。当社の強みは、各専門メディアのネットワークを駆使して、各分野の著名なキーパーソンを講師としてアサインできること。さらに、当社のコンサルティング集団である日経BP総合研究所に所属する各メディア出身の専門研究員がセミナーをコーディネートする体制を取っております。

各分野のビジネスパーソンなら「一度は話を聞いてみたい」と思うような人が多数登壇するので、「量」と「質」を兼ね備えたリードの獲得が期待できます。

吉村 私からぜひ話をうかがいたいのは、日経BPが2025年に立ち上げた新メディア「AIリーダーズ100」についてです。これは、どのようなメディアでしょうか?

 日経ビジネス電子版、日経クロステック、日経クロストレンド、日経メディカルなど多数の専門媒体のAI関連記事をワンストップで発信するために立ち上げた「日経BP全社横断メディア」です。

この横断メディアでは、各メディアに掲載したAIに関するコンテンツをキュレーションするとともに、年2回、オンラインとオフラインを組み合わせた「AIリーダーズ会議」を実施します。第1回の会議は2025年3月28日に開催し、産官学から約20名のAIリーダーが参加し、AIによる産業変革を議論しました。今後、コアメンバーの数を増やして100人のコミュニティを作っていく予定です。

会議には、数多くの協賛企業にもご参加いただき、ネットワーキングやリードジェネレーションなどにご活用いただければと思っています。

松岡 「AIリーダーズ100」のようなコミュニティは、今後も増やしていく予定なのでしょうか?

 すでに10年ほど前から「ITイノベーターズ」「都道府県CIOフォーラム」などのCxOコミュニティづくりを行っており、今後も増やしていく予定です。2026年度中の防災庁創設に向けて、「防災DX」をテーマとしたコミュニティづくりも検討しています。

吉村 それは楽しみですね。最後に、ビジネスメディアとして日経BPが今後目指していきたい方向性についてお聞かせください。

 繰り返しになりますが、多彩な分野をカバーするコンテンツプロバイダーとして、専門分野ごとの情報の「質」にはとことんこだわっていきたいと思います。

さらに、専門と専門の垣根を越え、媒体ごとの情報をクロスオーバーさせることで、広告主様にとって魅力のあるメディアへの発展を続けていきます。

本日お話させていただいたAIリーダーズ100をはじめとした新しいプロジェクトや広告企画、媒体資料などは、当社のマーケティングサイトNikkei BP AD Webに掲載しておりますので、ぜひこちらもご覧いただければと思います。

吉村 われわれも期待しています。本日はありがとうございました。

IT COMMUNICATIONS_譌・邨沓P-9311 1-1岸 康利(キシ ヤストシ)様
株式会社日経BP
メディアビジネス推進部長

 

大学卒業後、日経BPに入社。数多くの展示会の企画・運営に携わった後、「日経アーキテクチュア」や「日経ビジネス」の広告営業を担当。イベント部署に帰任してからは「日経クロステックNEXT」、「東京ゲームショウ」など展示会のマネジメント業務を行う。2024年より現部署において、医療分野を除くメディアの広告担当として、社内外の営業活動を支援している。

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吉村 康(ヨシムラ ヤスシ)様
合同会社デフサン
代表兼CEO

 

大学卒業後、東洋経済新報社へ入社。法人営業部門、新規事業開発のチームリーダーを経てコーポレートコミュニケーション部長に。局次長兼メディア(広告)営業部長を6年間務めた後、マネジメントソリューションズへ転職、ブランドマーケティング部長に就任。メディアの世界で、広告を提案営業する側と宣伝広告を出す側の両方を経験。現在は独立し、多くのビジネスメディアの広告事業を支援している。

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松岡 秀昌(マツオカ ヒデアキ)
株式会社ITコミュニケーションズ
第一ビジネスユニット 兼 マーケティングユニット 部長

 

BtoBマーケティング一筋10年。セールス兼マーケティング部の長として、営業組織とマーケティング部を統括。外資系ITクライアントで培ったフルファネルマーケティングのノウハウを活かし、様々な業界への支援を展開。特にBtoB領域におけるマーケティング支援では、戦略策定から、認知拡大、リード獲得、イベント企画・運営、メール・コンテンツマーケティングにおける制作、インサイドセールス支援、MA/CRMツールの活用等、幅広く対応している。

 

 

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