印刷版販売部数で国内ナンバーワンのビジネス誌
吉村 康(以下、吉村) ビジネスメディアとITコミュニケーションズ(ITC)の鼎談企画、2社目となる今回はプレジデント社様です。本日はよろしくお願いいたします。
まずは松岡さんから、この鼎談会を開催する趣旨について説明をお願いします。
松岡秀昌(以下、松岡) 本日はよろしくお願いいたします。われわれITコミュニケーションズ(ITC)は、日本経済広告社グループに所属する広告代理店として、主にIT関連BtoB企業の広告主様に、多様なメディアへのご出稿を提案しています。ビジネス誌やビジネスパーソン向けの情報サイトもそうした媒体メニューに含まれていますが、他の媒体との違いや、各ビジネスメディアの特徴、出稿(or 出広)のメリットについて、もっと詳しく知りたいという声をよくいただきます。
まずは、プレジデント社が発行・運営するメディアの特徴についてお聞かせください。
株式会社プレジデント社 メディア戦略本部 副本部長 兼 事業推進部 部長 取次会社・出版社を経て、2015年入社。プログラマティック広告を担当する他、CRM・CDP・MAなどデータ全般の管理・運用を統括。『PRESIDENT』の知見を活かした動画学習サービス「プレジデントオンラインアカデミー」や⾷のエンターテインメントメディア『dancyu』によるコミュニティ「dancyu⾷いしん坊倶楽部」の事業開発や運用にも携わる。
安田 『プレジデント』は1963年に米タイム社の雑誌『フォーチュン』の提携誌として創刊しました。ビジネスリーダーの指針となる経営戦略&自己啓発・ビジネスマーケティング情報・リーダー学・海外情報等を提供することから始まり、お陰様で2023年に60周年を迎えることができました。2024年上期の印刷版販売部数は9万6,606部(日本ABC協会公表)で、ビジネス誌として20期(10年)連続で国内ナンバーワンを獲得しています。
ビジネスパーソンのための総合情報サイトである『PRESIDENT Online』は、2011年12月に運営を開始。2024年12月で14年目に入りました。ビジネス人生をより豊かなものにするために必要な情報をタイムリーにお届けし、職場の悩みを解決し、理想的な働き方を実現するヒントを提示するメディアと位置付けており、PV数は約9,000万、UU数は約1,600万です。
吉村 ビジネス誌の中で印刷版販売部数が国内最大というのは、非常に大きなアドバンテージですね。他のビジネスメディアとは、どんな点が違うのでしょうか?
株式会社プレジデント社 メディア事業本部 副本部長 兼 第一メディア事業部 部長 テレビ局、消費財メーカーを経て2008年プレジデント社に入社。広告本部プレジデント広告部(現メディア事業本部第一メディア事業部)に配属となり、PRESIDENT、プレジデントFamily、PRESIDENT WOMAN、PRESIDENT Onlineの広告およびコンテンツ開発によるマネタイズに従事。2018年に部長、2024年より副本部長に就任。既存および新たな事業と企画の推進を通して、ビジネスメディアPRESIDENTの成長を担う。
新居 当社には、他のビジネスメディアのような記者がおらず、すべての記事を編集部員が制作しています。一般に、記者は「何を報じるべきか」と考え、ニュース性を大切にしますが、編集者は「読者が求めているものは何か?読者にとって何がおもしろいか?」ということを出発点として企画を立て、記事をまとめます。結果として、読者に寄り添った情報発信ができるようになるわけです。
松岡 テーマ選定の切り口も、他のビジネスメディアとは異なるそうですね。
安田 一般的なビジネスメディアは、経済や産業の動向、個別企業の経営などに関する記事が多くを占めていますが、『プレジデント』と『PRESIDENT Online』は、社会問題や、ビジネスパーソンとしての生き方・働き方、リーダーシップを発揮する方法など、問題解決のための記事が中心となっています。
「ビジネスリーダーのための問題解決メディア」「ビジネス教養メディア」というのが、われわれのアイデンティティです。