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今話題のコンテンツマーケティングとは?その重要性と新たな潮流

MARKETER'S NOTE

「コンテンツマーケティング」というキーワードが出現してから数年余り経ちましたが、
「そもそもコンテンツマーケティングって?」
「どうやったら上手くいくの?」
「やってはいるがけっこう人が少なくて運用が大変だな・・・」
といった疑問や悩みを抱えているマーケッターの方は少なくないのではないでしょうか。
しかしその反面で、その重要性はますます高まってきています。
今回はコンテンツマーケティングの潮流とその重要性、そしてそのメリットを紐解いてゆきたいと思います。

コンテンツマーケティングの潮流とその重要性

■消費者の購買行動の変化

ご存知のように商品の認知から購買までの消費者行動モデルとしてはAIDMA(アイドマ)から始まり、最近まではAISAS(アイサス)というモデルが提唱されてきました。ところが大量の情報があふれている情報過多の昨今、その消費者行動モデルにも変化が生じています。従来のAIDMAやAISASにあるような、企業側から発信する情報に消費者が「Attention(注意)」を向けるという消費者行動モデルから、消費者が役立つ情報を自ら「Discover(発見)」するというモデルにシフトしています。こちらについては2016年頃から電通デジタル・ホールディングスの内藤敦之氏がDECAX(デキャックス)というモデルを新たに提唱しています。
このモデルは下の図のように、頭から順に「Discovery(発見)→Engage(関係)→Check(確認)→Action(購買)→eXperience(体験と共有)」を表します。
seo1.PNG ※Full Speed社「コンテンツマーケティングサービス」資料より抜粋

こちらを例に当てはめると次のようになります。

  1. 料理が趣味で上達したいTさんは、よくニュースサイトで記事を読んでいる。
  2. いろいろな記事を読んでいたらたまたまその中に、「料理をおいしく作るコツ」をまとめた記事コンテンツ(広告)を「発見」する。
  3. 「役に立ったな」と感じたTさんは発信元(企業)が提供する他の記事も含め読み進め、Tさんと企業は「関係」を深め、信頼するようになる。
  4. やがてTさんは発信元が販売している料理グッズをチェック(=「確認」)するようになる。
  5. その他の口コミや他サイトでの評価も確認し、「自分に必要な商品だ」と思えば「購入」する。
  6. その商品を「体験」して、その感想をSNSやクチコミサイトなどで「共有」する。

このように企業側から広告により消費者の注意を引くという流れから、最近では企業から消費者に役立つ情報(コンテンツ)を提供し、消費者に気付いてもらうということが主流になっているため、各社様、コンテンツマーケティングに力を入れるようになっています。

■Googleのサイト評価の変化

これまでGoogleがサイトを評価する上では、そのサイトに掲載される情報の「豊富さ」が評価基準となっていましたが、2017年初頭からはそれに加えて、そのコンテンツの「信頼性」や「ユーザーに知りたいことであること」も評価のポイントになりました。そのようなGoogleのアルゴリズムを意識した上でコンテンツを作り、サイトに掲載することが大切になってきています。
また時間をかけてコンテンツを作成しても、消費者に見てもらえない(上位表示されていない)のでは魅力が半減してしまいます。
そのためコンテンツ作成の段階から検索順位の上昇を見すえたSEO対策をすることで、コンテンツのアップと同時に自然検索からの流入増加を目指すことが可能なコンテンツSEOという施策が注目されるようになりました。

コンテンツSEOとは

コンテンツSEOとは、情報収集段階のユーザーへ接触するための施策です。Webサイト上に消費者が商品を購買する上で役立つ情報をSEOの観点を取り入れて、記事コンテンツとして掲載するのがその手段です。
例えば、ハウスメーカーであれば、自社サイトにサービス紹介のコンテンツだけではなく、家を建てる上で消費者が知りたい、例えば注文住宅の購入手順や坪単価、おすすめの間取りなどのコンテンツをSEO実装の上、掲載することで、情報収集段階の消費者へ上位表示することが可能です。
seo2.PNG ※Full Speed社「コンテンツマーケティングサービス」資料より抜粋

コンテンツSEOのメリット

コンテンツSEOを実施するメリットとしては、コンテンツ記事から潜在層の新規の流入を増やすことができるという点があります。コンテンツSEOでの新規アクセス率は70~80%と言われています。(※1)
その為、情報収集~比較検討、購買までのスパンが長い商材を取り扱う企業様やSEOでも内部施策をやりつくしてしまい、アクセス数が頭打ちになっているような企業様におすすめです。
また、記事はサイトの資産になり、ニーズがある限り広告費をかけずに自然検索から継続的なアクセスが見込めるのもポイントです。

※1:Full Speed社調べ

導入事例

それではコンテンツSEOをすることで実際にどのような効果が表れたのでしょうか。

■B to B事例

[某印刷会社様]
seo3.PNG
とある印刷会社様は潜在ユーザーの獲得を目的として、コンテンツSEOを実施しました。内容としては、チラシやポスターの作成方法、企業の社内報編集担当者様向けのお役立ちコンテンツを100本ほど、半年間かけてWEBサイトにアップしました。
その結果、コンテンツSEOを始めてから半年間で累計538,886PV、366,112セッション(※2)達成しました。
上記セッション数をリスティング広告で稼ぐ場合、クリック単価100円と考えると3,661万円必要になります。こちらの施策は360万円の費用だったため、およそ10分の1のコストで達成したことになります。


※Full Speed社「コンテンツSEO事例集」より抜粋
※2:コンテンツSEOで追加したページ以外の数値は含んでいません。

■B to C事例

[某ECサイト運営会社様]
こちらのクライアント様は国内外のお土産を取り扱っており、先ほどの事例と同様に潜在ユーザーの獲得を目的として、SEO対策を見据えた様々なコンテンツ記事を自社サイト内で展開しました。
内容としては、お土産と関連性の高い「旅行」というテーマで、例えば国内外問わず旅行に関するお悩み解決のコンテンツや、観光地の歴史や文化にまつわるコンテンツなど、2015年6月~11月までで90本ほどの記事をアップしました。
その結果、コンテンツSEO施策の実施中はもちろん、終了後もセッション数は伸びていき、累計で89,544PV、78,597セッションを達成しました。(※3)

BtoC事例.jpg BtoC事例セッション数.jpg ※Full Speed社「コンテンツSEO事例集」より抜粋
※3:コンテンツSEOで追加したページ以外の数値は含んでいません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
新たに一からコンテンツSEO対策を行いたいという企業様のみでなく、弊社では自社内でライティングのリソースが不足しているという企業様向けにSEOの観点で記事作成のお手伝いをしたり、自社内で記事作成が可能な企業様向けにもSEOの観点でリライトや新規コンテンツを追加するサービスをご提供したりしています。

コンテンツマーケティングをもっと知りたいというご担当者様のみでなく、リソースや成果などの運用面でお悩みのご担当者様も、是非お気軽にご連絡下さい。

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