情報セキュリティ商材の検討は70%弱が急に始まっている

自社のインシデントや事故報道、法整備などの外的要因を足し上げると70%弱となりました。「あらかじめ計画していた定期的な見直し」ではなく、「外部要因や突発的な事象」によって、急遽検討を始めざるを得なかった状況が伺えます。
情報セキュリティ商材の検討は長期化しやすい

全体の64.4%が検討から導入までにに6カ月以上かけており、検討期間が長期化しやすい商材であることが改めて明らかになりました。
選定候補は3社までに絞る企業が多く、4社以上は長期化する傾向

比較検討したサービス数は「2社」と「3社」に集中しており、この2つの選択肢で全体の53.9%を占める結果となりました。
また、検討期間別に見ると、候補を「2社」「3社」で検討した場合に2年未満で導入に至るケースが多く、4社以上になると検討期間が長期化する傾向にあります。
様々なチャネルで自発的な情報収集が行われている

営業相談以外にもさまざまなチャネルで自発的な情報収集がなされており、長期化している検討期間に複数のメディアが閲覧されていることが分かりました。
その上位は商材のWebサイト・展示会・セミナーとなっており、1次情報を重視する動きが見られます。
情報収集の仕方は役職別で異なる傾向

情報収集チャネルを役職別に見ると、1番積極的に情報収集しているのは部長クラスの方々であることが分かりました。
また、各役職ごとの回答を見ると、部長・課長クラスは展示会やセミナーなどを重視しており、係長クラスではオンライン上で情報収集する傾向が見えます。
一方で経営者/役員クラスは自ら情報収集を行うよりも、収集された情報に基づいて意思決定に注力している傾向があります。
選定はコストパフォーマンスと導入後の運用が重視される

2位に大差をつけてコストパフォーマンスが1位となりました。2位以降で運用のしやすさ、導入のしやすさを考慮した回答が続く結果となりました。
「導入後の運用負荷の低さ」と「サポート体制の充実」を合計すると29.5%となり、1位のコストパフォーマンス 27.3%よりも多くなります。このことから、情報セキュリティ商材においては運用後を重視した検討が行われていることが推察されます。
社内承認の壁はセキュリティに投資することの意義

「投資対効果が見えにくい」「コストが高すぎる」といったコストにまつわる回答が上位2位を占めました。承認局面では“金額の納得”が最重要論点になりやすいことが分かりました。
「現状の対策で十分ではないか」「他社もそこまでやっているのか」が続き、承認側では「自社は狙われにくい」という楽観的な認識があり、必要性が問われにくいことが伺えます。
情報セキュリティ商材は「事故が起きないこと」が価値であるため、投資対効果を定量的に示すことの難しさが壁になっていると推察できます。
承認の壁には自社のリスクを定量的に可視化することが有効

「セキュリティ診断結果による脆弱性の可視化」が30.4%で1位、「他社の具体的な被害事例や導入事例の紹介」が22.0%で2位に続きました。社会全体で発生している脅威に対し、自社のリスクを可視化することが先述の壁を乗り越える材料として有効となることが示唆されます。