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知っておきたいターゲティングのしくみ

これまでは、ディスプレイ広告の種類や特長について紹介してきました。

実際のプロモーションで利用するディスプレイ広告を選ぶ際には、
参考にしていただける基本情報をまとめました。


今回は「ターゲティング」について、さらに掘り下げてご紹介していきます。

以前、「アドネットワーク/DSP」は豊富なターゲティング機能があるという形で紹介しましたが、
以下の図のような基本的な種類を紹介した程度でした。
今回は、もう少し実務的な面も含めて紹介します。

サイトをターゲティング

ターゲットが興味を持ちそうなメディア、掲載面などをカテゴリ毎にデータベース化し、
そのデータベースから「カテゴリ」を指定して広告を掲載します。


【例】
車の部品を販売したい場合
「車」カテゴリを指定。車のポータルサイトや中古車情報ページ等に広告を掲載

化粧品を販売したい場合
「コスメ」カテゴリを指定。化粧品口コミサイトや美容・コスメポータルサイト等に広告を掲載

※カテゴリの種類や区分の仕組みはアドネットワークやDSPなどによって異なります。

ユーザーをターゲティング

Web上の行動履歴をもとに興味分野(カテゴリ)毎に、広告配信可能なユーザーをデータベース化します。
そして、そのデータベースから興味分野を指定して広告を掲載します。

このターゲティング指定の場合は、過去の行動から興味分野がデータベース化されているため、
必ずしもターゲティングで指定した興味分野と実際に広告が表示されているメディア、
掲載面の傾向が一致しない場合もあります。


【例】
車の部品を販売したい場合
車に「興味をもつユーザー」へ広告を掲載(掲載面のカテゴリとは必ずしも一致しない)

化粧品を販売したい場合
化粧品に「興味を持つユーザー」へ広告を掲載(掲載面のカテゴリとは必ずしも一致しない)

※カテゴリの種類や区分の仕組みはアドネットワークやDSPなどによって異なります。


ユーザーをターゲティングする配信方法の場合は、
広告が掲載されている面だけを見ると、なぜこの掲載面に自社の広告が? 等、
一見すると的外れな掲載面に広告を掲載しているように見えることがあります。

それは、サイトをターゲティングして広告配信しているのではなく、
ユーザーをターゲティングしているため、そのような見え方をする訳です。


また、ユーザーをターゲティングするという手法で最も有名なのがリターゲティング配信でしょう。

リターゲティング

過去の行動履歴から「自社のサイトに訪問したことがある」ということを条件に、データベース化していきます。
そのデータベース化されたユーザーに対して広告を配信します。

そのため、リターゲティングの条件になっているサイトに一度訪問すると、
その後他のサイトを訪問していても、特定の広告が何度も表示されるという仕組みです。

いわゆる、「広告に追いかけられている」という印象につながるタイプのターゲティングです。


このようにリターゲティングを紹介すると非常にネガティブに聞こえるかもしれませんが、
一度でも自社のサイトに訪問したユーザーに対して、効率よく再度アプローチするという手法は、
実際のプロモーション活動においては大変効果的です。

実際、Webプロモーションをする上では、リターゲティング配信を検討しないケースの方が多いので
まずは選択肢の中に入れても良い配信手法です。

ただし、効率の良い配信にしていくためには、どんなユーザーでもリターゲティングするのではなく、
ユーザーの行動に合わせてリターゲティングの条件を変更するなど、
「リターゲティングの設計」も重要になります。



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