Web連動型 店頭販促キャンペーン事例

家電量販店の店頭とWebサイトを連動し、
ユーザー参加の仕組みを展開したプロモーション

日本ヒューレット・パッカード様

グローバルPCベンダーの日本市場参入を成功すべく与えられたミッション。
それは、当時まったく新しいスタイルの"タッチPC"の楽しさを理解させ、販売につなげることだった。
ITCはこの課題に対して、店頭における体験型のゲームや、Webサイト連携によるユーザー参加型の仕組みを独自で開発・投入し、成功へとサポートした。

  • 新しい操作スタイルである"タッチPC"の認知、理解
  • 家電量販店 店頭での販売促進
  • タッチ操作でできるゲームを開発し、ユーザーにタッチPCを体験させる。
  • ケータイやWebを連携させキャンペーンの付加価値を増幅、ユーザーとのコミュニケーションを深化させる。
  • 家電量販店内に専用ブースおよびコンパニオンを配置し、キャンペーンのインパクトと盛り上がりを演出。集客につなげる。

タッチPCの日本市場参入、店頭でのプロモーションを担う


日本のコンシューマ市場に再参入するきっかけとなった
「HP TouchSmart PC IQ507」

世界PCシェアNo.1のグローバルベンダー、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)様。当時としては最新の"タッチPC"を投入し、日本市場への参入が決定したのは2008年のこと。ITCが担当することになったのは、コンシューマ市場の導入路でありエンドユーザーとの接点となる大切な表舞台、「店頭販売」でのミッションだった。

「当時はiPod touchがようやく出始め、タブレットPCが普及し始めた頃です。最新OSの Windows Vistaを搭載し、ディスプレイに直接触れて操作できる"タッチPC"は、非常に珍しく思われていましたね。」と営業担当の小黒は当時を振り返る。

まだ浸透しきっていないタッチPCの販売促進キャンペーン。ITCはこの課題に向かい、一丸となって戦略を練っていった。

タッチPCの楽しさが体験できる、スクラッチゲームを開発

店頭の『みんなdeタッチキャンペーン』コーナーに配置されたブース

「家電量販店でも、特にシェアの大きいビックカメラとヨドバシカメラ。こちらの店舗内にスペースを作って人員を配置、"タッチ"の楽しさをより多くのユーザーに体験してもらうことを目的とした『みんなdeタッチキャンペーン』を展開しました」と小黒。

「具体的な方法として浮かんだのは、ゲームを楽しんでもらうことです。タッチでできるスクラッチカードゲームをし、アタリが出たら景品がもらえる。実際に組み上がったプログラムを実行してみると、これが成功のキーになることを確信しました」と営業担当の菊地は語る。

店頭に設置されたタッチPCの画面に表示されるカードを"指先"で選択する。表示されたスクラッチパーツを"指でなぞる"ことで、アタリや景品が表示される仕組みだ。この方法ならば、時間を掛けずに多くのユーザーに"タッチ"操作を体験してもらうことも容易だ。

スクラッチゲームはイベント開始直後からユーザーに受け入れられ、時間帯によっては多くの人垣ができるシーンもあった。この仕組みを考案した開発チームも「この段階である程度、成功への確信が持てた」と語る。

タッチ操作を直接ユーザーに楽しんでもらうことで、今回のミッションである、認知度向上と販売促進を両立する狙いは見通しが立った。しかし、ITCにはまだ秘策があった。

ユーザー参加の実感が持てる、
店頭とWebを連動させたプロモーション

量販店では、店頭キャンペーンが毎日のように行われている。もちろんメーカーや製品は違うが、ユーザーにとってこうしたキャンペーンは「当たり前」のこととなり、自分の目的と違えばたちまち無視されてしまう。

使い方自体が新提案の"タッチPC"キャンペーンの場合、この状況になることが懸念された。そこでITCが出した答えは、先のスクラッチゲームに加え、ユーザーに「イベントに参加している」という実感を持たせることだった。

「そこで用意したのが、店舗にあるタッチPCに触れたユーザーをカウントしていく仕組みです」と小黒は語る。キャンペーンが行われている9箇所の拠点に置かれたタッチPCに触れたユーザー数をカウントし、その総数をWebサイト上に表示する。これにより、ユーザーはタッチした瞬間に、自分のカウントがプラスされる様子を目撃することになる。

ケータイで簡単な質問に答えてコメントを記入、送信すると特設サイト内にそのコメントが反映されたアイコンがリアルタイムに表示される

「この仕組みも好評でしたね。カウンターは4桁用意していたのですが、延べ人数が1万人を超える勢いでした。予想を超える盛り上がりをみせたのはうれしかったです」と語る小黒。ジリジリ上がる数値を見たユーザーは、他の店舗にあるタッチPCを操作している他のユーザーを思い描きながら、イベントに参加しているという実感を得ることができるというわけだ。

さらにイベントを盛り上げる仕組みを用意した。「ケータイでURLを読み込ませコメントを送ると、特設ページ内に自分のコメントがリアルタイムに反映され、アニメーション表示されるのです」と菊地。

Web画面に表示されたQRコードをケータイで読み取り、コメントを記入して再送信。すると、タッチPCの画面上にアイコンが表示され、コメントもそこに反映されるのだ。「これもユーザーには大変好評でした。画面に表示されたアイコンを指でタップし、コメントが表示されると歓声が沸く。そんなシーンがどの店舗でも連続していました」と菊地は語る。

ケータイで簡単な質問に答えてコメントを記入、送信すると特設サイト内にそのコメントが反映されたアイコンがリアルタイムに表示される

また、店頭でタッチPCの楽しさを体験させるだけでなく、オフィシャルサイトにアクセスさせることで、日本HP様の認知をより自然な形でおこなう。一方通行的な広告戦略でなく、イベントに参加する楽しみの中で、ユーザーとのコミュニケーションを深めることをも可能にした。

「自分が『みんなdeタッチキャンペーン』に参加しているという実感をユーザーに持ってもらえたのが最大の成功ですね」と笑顔で語る小黒。ユーザーの視点に立ち、戦略を展開してゆく。クライアントからのリクエスト、それを受けるエンドユーザーの視点。この両者にとって納得のできる提案ができることこそが、ITCの最大の強みといえるだろう。

ノウハウを蓄積し、
さらに効果的な店頭プロモーションを

豊富なノウハウからくる戦略策定、魅力的な制作物を生産できるクリエイティビティ、Web連携を視野に入れたシステム開発など、ITCにとって店頭プロモーションは、強さを発揮できる舞台でもある。

「キャンペーンには大勢のユーザーが訪れ、その盛り上がりは雑誌などでも取り上げられました。話題性も高かったので、キャンペーンは成功だと思っています」と小黒。「ノベルティやカタログなども全数、配布できました。目標に掲げた集客の最大化と大きな反応をいただけたわけです」と菊地も自信を持って語る。

「日本HP様は、以後コンシューマ市場でシェアを伸ばしています。そのお手伝いをできることは誇りですね。弊社も『みんなdeタッチキャンペーン』を機会に、インストアプロモーションに対して、より大きなノウハウを持つことができました。現在も日本HP様のキャンペーンは形を変えて継続中なので、さらに販売促進に繋がるお手伝いをしていきたいです」と小黒は語る。

大手グローバルベンダーの日本市場進出において、新製品の店頭販促キャンペーンというミッションは成功に終わった。家電量販店におけるプレゼンス拡大に対してノウハウを蓄積し続けるITCは、今後もプロモーション立案・運営やシステム開発などを武器に、クライアントの成功をサポートし続ける。

営業担当 小黒

このキャンペーンを機会に、インストアプロモーションに対して、より大きなノウハウを持つことができました。

営業担当 菊地

「自分は『みんなde タッチキャンペーン』に参加している」という実感を、ユーザーの方々に持ってもらえたのが最大の成功ですね。